更年期治療外来
「閉経」の定義は最終月経から1年経って初めて、1年前が閉経だったということになります。ホルモン検査では閉経する時期は予想できませんし、閉経の定義としては月経の有無の方が重要です。「更年期」とは閉経前後5年と一般的に言われ、誰でも女性であれば訪れる時期です。その時期に女性ホルモンは揺らぎはじめ、出現する不調を「更年期症状」と言います。
その更年期症状により、日常生活に支障をきたすレベルで障害が出てくることを「更年期障害」と言います。更年期症状の症状は、ホットフラッシュ、関節痛、動悸、めまい、イライラ、落ち込み、倦怠感などが多岐にわたります。「更年期障害」と診断することは決して簡単ではなく、基本的には何か疾患が隠れていないかを除外してからの診断となります。ただ、あいまいな症状で周りの人に理解してもらいにくく、我慢して日常生活を送っている人も少なくありません。女性は「閉経」が体に大きな変化をきたす時期であることは間違いありません。様々な体調不良が出てきた時、症状が多く、今まで当たり前にできていたことができなくなることに混乱している人も多いです。まずは、ご自身で、月経の周期、症状の経過、頻度、誘因などを整理していただき、近医婦人科にご相談していただければスムーズかと思います。女性ホルモン補充、漢方薬などの治療で症状が改善することも多く、更年期の不調を理解してくれ応援してくれる人をみつけることはとても心強いはずです。