内視鏡

Haruhiro Kondo 近藤 春裕 講師
心と体の負担を減らす。 心と体の 負担を減らす。 低侵襲に挑み続ける。
近藤 春裕 講師

子宮鏡といったら聖マリ。

産科・婦人科領域における内視鏡は、診断や治療の重要な手段のひとつ。もっともよく知られているのは腹腔鏡ですが、私が主に専門としているのは子宮鏡です。子宮鏡は、膣から内視鏡を挿入するため、目に見えるところに傷ができず、体への負担が少ない手術。術後の経過もよく患者さんにとってもメリットが大きいところが魅力だと思います。私はこれまで子宮鏡の知識や技術を高めるために、関連する学会や会合に積極的に関わってきました。日本子宮鏡研究会という用件があり、立ち上げ当時から携わっています。「子宮鏡といったら聖マリ」と胸を張ってもいいくらい、当講座は国内でも指折りの症例数を誇っていると思います。腹腔鏡の技術認定医はたくさんいますが、子宮鏡の技術認定医は、実はまだ少数派。当院でも数名しか在籍していません。その分、たくさんのチャンスに恵まれていると思いますね。

患者さんの体の負担、
心の負担を減らしたい。

なぜ私が子宮鏡を専門とするようになったのか。その理由は低侵襲というところに尽きます。産婦人科医になって以来、悪性腫瘍や化学療法にも携わり、たくさんの症例を目にする中で、患者さんの体の負担、心の負担を少しでも減らしたいという想いを強くするようになりました。腹腔鏡よりも子宮鏡に惹かれたのは、患者さんの負担がより少ないから。子宮鏡手術は入院期間が短く、早めに社会復帰ができるという意味でも患者さんに優しいのです。また、子宮筋腫の患者さんの場合、子宮鏡よりもさらに低侵襲なカテーテル手術を提案することもあります。子宮筋腫に栄養を供給する動脈に、カテーテルから塞栓物質を注入して血流を止めるというもの。私は当院で内視鏡だけでなくカテーテル手術の窓口にもなって、子宮筋腫や良性腫瘍の症例を学ぶこともできるので、専攻医にとっては魅力的な環境だと思います。

術後も続いていく毎日を、
より良いものにする。

より低侵襲な治療を実現するために、内視鏡の分野は常に進化を続けています。最新の多彩な医療機器を試したり、ロボット手術を導入するなど、日頃からインプットの機会は欠かせません。最先端に触れることができるのも大学病院ならでは。当院のこの環境を活かして、ぜひ皆さんには、患者さん一人ひとりの人生がより良いものになるように、常に学び続けて欲しいと思っています。私たち産婦人科医は、患者さんの人生に長く寄り添うことができるという特徴があります。たとえば、子宮筋腫で手術をした方が、数年後に当院で帝王切開をして出産を迎えるケース、一人目のあと二人目と出産されるケースも少なくありません。悪性腫瘍も10年20年と、長期的な経過観察が続きます。だからこそ、私たち医師の役割は、術後も続いていく患者さんの毎日がより良いものになるように最善を尽くすこと。患者さんがベストな治療を選択することができるように、治療の選択肢を増やすことだと私は考えています。

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