Cross Talk1

まずは、見においでよ。
緊張と興奮と感動が、待ってるから。
若手

MEMBER

  • 本間 千夏 先生
    産婦人科医
  • 岩端 由里子 先生
    産婦人科医
  • 佐々木 貴充 先生
    産婦人科医

産婦人科に、心を奪われた若者たち。

みなさんが、産婦人科医になろうと思ったきっかけは?
佐々木

僕は明確なターニングポイントがあって。BSLのときにはじめてお産に立ち会ったんですけど、めちゃくちゃ感動したんですよね。

本間&岩端

あぁ〜、やっぱりお産をみると違うよね。

佐々木

よく、「お産は鼻からスイカが出るくらい大変」っていうじゃないですか。自分は男だから実際に経験することは出来ないんだけど、現場を見させてもらったらすっごい感情が入っちゃって。そのあとすぐに両親に報告したもん。「おれ、産婦人科医になるよ」って。そのぐらい衝撃的な出来事だった。

本間

へ〜、人生が決まるレベルの衝撃ポイントはどこだったの?

佐々木

まさに、命が誕生する瞬間に立ち会えるところかな。そんな場所で仕事ができるのって、医者のなかでも産婦人科だけだから。それまでは、医療って患者さんをより良い状態にするために介入していくものだと思っていたんだけど、そうじゃない仕事もあるんだって気づいたんですよね。

岩端

わかるわかる。私もBSLでお産をみたときに感動しちゃったもん。もう大号泣。赤ちゃんが生まれる瞬間って、こんなに素晴らしいことなんだって。

本間

ぷりちゃん(岩端)は結婚して出産も経験しているけど、自分のときはどうだったの?

岩端

痛くて辛くて、別の意味で大号泣。「鼻からスイカ」なんてもんじゃないよ、出産は!

佐々木

そうなんですね(笑)。岩端先生は昔から産婦人科志望だったんですか?

岩端

そうだね。私、高校生の頃に海外留学をしていたんだけど、そのときホームステイをしていて。当時のホストファミリーが産婦人科医だったんだよね。ほとんど家にいないぐらいバリバリ働いていたんだけど、家に帰ると仕事や病院の話を楽しそうにしている姿が印象的だった。さらに、忙しいのに4人の子どもを育てていて。仕事と家庭を両立している姿がすっごくカッコよかった。そんな風に働けたらっていう憧れがずっと残ってたからかな〜、産婦人科医になろうと思ったのは。

本間

実際に産婦人科医として働いている人の話を聞くと変わるよね〜。そういう私も、実はずっと形成外科に行こうと思ってたんだけど。

岩端

え!そうなんですか!どうして変更したんです?

本間

もともと産婦人科医も興味はあったんだよね、父親が産婦人科医だから。それで父にもいろいろ相談する中で、やっぱり出産に立ち会えるのは尊いことだなって。あとは、自分が子どもの頃から父の背中を見てたから。患者さんから感謝される姿や頼りにされている場面とか。退院した患者さんから送られてきた手紙とかもみたことがあって。「取り上げてもらった子どもが、こんなに成長しましたよ」とか、「娘が妊娠したので、先生にお産をお願いしたい」とか。そういうつながりってすごいことだと改めて感じたんだよね。

佐々木

臨床のリアルな現場をみたり、ドクターの生の声を聞いたり。もしどの科に行こうか迷っている人がいたら、産婦人科に足を運んで何かを感じてほしいな、と思います。

「やってみよう」の任せる文化。

みなさん、聖マリアンナの卒業生なんですか?
岩端

私と佐々木先生はマリアンナ卒、本間先生は別の医大卒ですね。

佐々木

本間先生は別の大学を卒業されてますが、どうしてマリアンナに入局しようと思ったんです?

本間

うちの父親がマリアンナの産婦人科卒っていうのもあって、身近に感じていたのもあるんだよね。あとは、マリアンナは生殖分野とかでも有名だったから。医療を学ぶにあたって高い実績を出している病院の方がいいかな、と思って。逆に二人は迷ったりしなかった?

岩端

私は研修先候補として他の大学病院もいろいろ見学してみたんですけど。やっぱり決め手は鈴木教授の魅力だったかな。他大の教授よりも熱い気持ちをもって若手の教育にチカラを入れていたから。自分の人生をかけるのに安心できる環境だと思えたんですよね。

佐々木

鈴木教授をはじめ、先輩方の面倒見の良さはすごく感じますよね。

本間

それは私もすごく思う!私が通っていた医大よりも数段手厚いかも。

佐々木

医大から医局へと続く、文化みたいなものかもしれませんね。学生の頃から後輩に接する姿勢やリスペクトは、叩き込まれていますから。

岩端

たしかに、学生時代も面倒見の良さはすごかったもんね。そういう意味ではマリアンナの環境として当たり前になってるのかも。

佐々木

だから、僕も入局先を検討する際に他大学から誘われたりもしましたけど、マリアンナで学びたいと思えましたもん。あとは若手から盛り上がっていますからね、うちの病院は。研修医の時から沢山の手術やお産に立ち合わせてもらったり。学会での発表者に抜擢されたり。数年上の先輩をみても、いくつもの研究に携わって論文書いていたり。若手に任せてくれるアクティブな医局っていうのも魅力だったな。

本間

佐々木先生もいま論文を書いてるもんね。

佐々木

長谷川先生にご指導いただきながら、前置血管に関する論文を執筆中です。先生とは「数年後のガイドラインに載せられたらいいね」って話しながら仕上げていることもあり、すっごく気合い入ってます!

本間

大学病院って年功序列のイメージがあったけど、マリアンナは正直ぜんぜん違った。臨床も研究も、まずは「やってみな」っていろいろ経験させてくれるから。若手にとってはすごく機会に恵まれているなって思います。そういう文化で育っていけるからこそ、私たちが中堅ベテランになったとき、若手に任せてみようって思えるのかもしれないな。

「臨床・研究」「外科・内科」、幅広い道がある。

その他、聖マリアンナの魅力はありますか?
佐々木

大学病院に入局を考える人って、臨床だけじゃなく研究もやりたい人だと思うですけど。一般的に大学病院のキャリアステップって、はじめは研究をメインに経験を積んで行くと思うんですよね。だから、臨床をメインにしたい人は最初は市中病院とかに行っちゃう。だけど、どちらも若いうちからできるのが、聖マリアンナ。

岩端

臨床、研究、そして大学院という選択肢もある。臨床の経験を積んでからでないと大学院に入れない病院もある中、マリアンナは専門医と学位を同時に取得することができる。そこは他大学にない推しポイントですね。

本間

ぷりちゃんも次の4月から大学院に通う予定だもんね。

岩端

そうですね。専門医の取得はもちろん、学位も一緒に取って、がんの患者さんの妊孕性温存とか小児の卵巣凍結などに携われるようになるのが目標ですね。せっかく腫瘍と生殖に強い大学にいることですし、とことん吸収できたらと思っています。

佐々木

いろいろ学びたいですよね。僕も周産期はやりたいし、腫瘍のオペも面白いし、超音波も楽しいし、内視鏡の技術も深めたいし。内科的なアプローチも、外科的なアプローチも、どちらもできるのが産婦人科医の魅力なんだけど、だからこそ、やりたいことが多すぎて…困ってます(笑)。

本間

幅の広さはまさに、産婦人科の魅力だよね。私もまずは当然、専門医になることを目標にしているけど、そのあと4つの内、どの道に進むかは悩み中〜。

最後に、これから進路を決めるみなさんに一言いただけたらと。
佐々木

まぁいろいろお話ししたんですけど、まずは見学からでいいので、見に来てほしいですね。僕もBSLで産婦人科に入りたいって思ったクチなので。

本間

確かにそうかもね。現場の空気感は実際に肌で感じてみないとわからないし。

岩端

普段はアットホームで柔らかい雰囲気の医局だけど、超緊急オペが入ってスイッチが切り替わる瞬間は、医局内に緊張が走って全員一丸になりますし。そのメリハリがすごいですよね。

佐々木

緊張と興奮と感動が溢れているのが、聖マリアンナの産婦人科。ぜひ一度、私たちの医局に遊びにきてください!

若手医師の、とある一週間

月曜日:am. 産科外来 pm. 産褥外来
火曜日:外勤        
水曜日:am. 病棟、分娩  pm. 帝王切開
木曜日:婦人科外来→当直
金曜日:am. 産科外来 pm. 帝王切開
土曜日:am. 病棟処置
日曜日:お休み